今泉力哉「アンダーカレント」 恵比寿ガーデンシネマ 2023年11月9日鑑賞 余白が多い。 劇伴・劇中含めて音楽が一切流れていなかったのではないか(※要確認)。 夫が突然出ていった話と、いきなり現れた謎の男の話が、どこかでクロスするのかと思っていたが、最後まで少なくとも表立ってはクロスしない。 失踪した夫(永山瑛太)に関する話は最後まで全て謎。 ラストで会った時に話した事もどこまで本当なのか判らない。 結婚する時に戸籍謄本は確認しなかったのか?(または事実婚?) 謎の男(井浦新)の目的も最後まで謎のまま。 子供の頃によく遊んでいた友人が殺された話をショックが大きすぎて(?)忘れてしまっている(「鵺の碑」にもあった展開)という事は実際によくある話なのだろうか。ものごころつくかつかない頃ならまだ判るが、充分ものごころついている年齢(8歳〜10歳)に見えた。 井浦新と話す老人(タバコ屋?)の将棋のシーンは王手に見えなかった(駒が1個前進しただけに見えた)。ラストの方で井浦と話す時の過剰な飄々演技、僕は生理的にやや不快。 真木よう子(1982年誕生)は、まだまだそこそこattractiveではあるが、色恋沙汰要素がにじむ30代前半設定(多分)の役を演じるのはそろそろ限界か。 いろいろ判らない部分が多かったので原作を読んで再見したい。 平日午後の恵比寿ガーデンシネマの観客数は多分10人以下。 こんなにガラガラならチケットの値段を500円に下げて売ればいいのにといつも思う。 それが何かの取り決めで出来ないのだとしたら、ミニシアター系の未来はいよいよ暗い。 演劇では出し物や劇場によって自由に値段を設定できるのになぜ映画はできなくなったのか。 戦後のある時期までははできていた筈。
コメント