■夢の砦(1983=小林信彦)新潮社 568頁
★札幌のパルコ7Fの書店「富貴堂」に入ってすぐの新刊コーナーに平積みされていた小林信彦の新刊「夢の砦」を買った。42年前の1983年の話。1983.12.10(土)の日記に"小林信彦「夢の砦」面白い。"と書いてあるので(発刊は83年10月だが)買ったのはこの日なのかもしれない。1600円は高校生の僕には高かったが、通常のこづかいとは別に母親に援助して貰った可能性がある。母親は本が好きだったのでマンガや雑誌はダメだったが文芸書に関してはかなりの確率で援助してくれた。
★大学受験まで3ヵ月という時期だという事を読んでいる最中は忘れて一気に読んだ。オヨヨ大統領シリーズや唐獅子株式会社シリーズのようなコミカルでスピード感がある小説だけでなく、こういうちゃんとした小説も書けるんだと思った。
★18歳の時に初めて読んでから少なくとも3〜5回は読み返して内容も大体覚えているが読み始めるとどんどん進む。小林信彦の小説の代表作と言えばこの作品。単行本は二段組568頁で京極夏彦の例のシリーズには及ばないが厚みも4㎝くらいあって重くて疲れるので最初の10頁くらいで文庫本(上下巻)に替える。これだけの分量のハードカバーが1600円。いま同じような本を出せば3000円以上になりそう。
★高校3年の時に買った単行本は1994年の火事で焼失。いま手元にあるのはどこかの古本屋で入手した6刷(発売2ヵ月で6刷)。80年代の小林信彦は売れっ子作家のひとりだった。小林信彦ライブなるイベントも何度か開催されていて、日記によれば僕も85年に行ったようなのだが、残念ながら場所も内容も全く覚えていない。
★少なくとも90年代前半までは小林信彦の新刊は新刊コーナーの目立つ場所に平積みされていた。渋谷の旭屋書店で何度か買った事がある。池袋の大学に通っていた大学時代から渋谷の事務所に所属していた90年代なかばまでは日常的に大きな書店に寄っていたが、武蔵小山に引っ越してからは大きな書店に行く機会も減った。武蔵小山商店街の小さな書店で取り寄せて貰ったのは00年代前半の記憶だろうか。
★amazonを利用するようになってからは実店舗で本を買う機会はめっきり減った。たまに渋谷や新宿の大きな書店に行っても、小林信彦の新刊は平積みされておらず、文庫のコーナーもなくなっていてる。
★小林信彦の小説を読み始めたのは12歳の頃。友人Hに「星新一が好きならたぶんコレも面白いよ」と勧められて「怪人オヨヨ大統領」の文庫本を貸して貰って一気に読んですぐファンになり、角川文庫に入っているオヨヨ大統領シリーズを買い集めた。この頃は札幌の澄川駅隣接の普通のスーパー(フードセンター)の中の小さな書店にも小林信彦のコーナーがあり、オヨヨ大統領シリーズの横には「監禁」も「冬の神話」もあったのだが、この2冊は大人向けで暗そうだなと感じて買わなかった事を後に悔やむ事になる(気がつけば絶版)。
★母親の援助で買った唐獅子株式会社シリーズやドジリーヌの単行本はソフトカバーだった。札幌のパルコ「富貴堂」で買った「夢の砦」は初めて買った小林信彦のハードカバー本だったという事にしておこう。どうせ僕しか知らない僕の記憶だし。
★阪神10連勝。貯金17。2位広島と8.5ゲーム。今日の試合も1失点……。
★ジャイアンツ荒巻(ドラ3)プロ第1号を含む3打数3安打。秋広なきいま左の長距離打者として一番期待。試合はマルティネス3点弾被弾で逆転負け。
★ウィンブルドン10日目。Sinner①Đoković⑥準決勝進出。
★クラブW杯準決勝2試合目、Paris SG 4-0 Real Madrid。Real MadridのCBふたりともDembéléに奪取されてどちらも失点。
■素人ホイホイZ みりな(24)2024年 98分 U-NEXT
★遠目でぱっと見一瞬貴島明○香、よく見れば当然違うが、いかにも整形風ではなく、角度によっては充分。茶髪ロングでしっかりメイク。冒頭カフェは照明がキマってないのか顔面がまだらにテカる。昨今のカメラの性能なら普通に撮れば普通にきれいに撮れる気がするのだが。
★カフェ〜コンビニ〜ホテルという恒例のパターン。街を歩く横顔は光もいい感じ。
★プレイ中の画、例によって、マスターはまずまずだが、手持ちは基本顔面テカる。
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